2018年05月18日

「夏」

RISA(中1)

 「タンッタンッタンッ…」
 階段を下り終わると、空の色が水色からオレンジ色に変わっているのに気がついた。
 歩いていると、何度か風が吹いてきた。ついこの間まで、寒いと感じていた風だが、今は少し涼しく快適だと感じている。
「ザワザワザワッ…」
 風が吹くことで、木の葉がざわつき、夏によく聞く音が私に耳に届く。

 途中でセブンイレブンに寄り、アイスを買ってもらった。私は、「チョコモナカジャンボ」というアイスにした。店を出るとすぐに袋を開け、食べることにした。

 「サクッ、パリッ。」
 モナカの皮と、チョコの音が聞こえたと同時に、口の中にバニラとチョコの甘さが広がる。冬や春には冷たいと感じていたアイスが、ちょうど良い冷たさになっている。

 アイスを食べながら歩いていると、夏の匂いがした。
「もうすぐ夏が来る。」
 心の中で私はそう思った。 




 4月末に塾の近所を散歩してから書いてもらった作文です。

 中学受験を終え、目標を達成したばかりのRISAさんの心境が、季節に対する表現の形を借りて、実に素直に出ているように感じました。
 カラフルな色が生まれ、寒さは快適さに、さらには夏への期待感が生まれ…。それらの変化から伝わって来る主人公の喜びと希望に満ちた空気が、読んでいてとても心地良く、僕の中にも染み込んできました。日頃は忘れている、何かが始まる時のときめきを、この作文は思い出させてくれたように思います。
 これからの中学校生活に向けて、RISAさんには、今感じているワクワクやドキドキ感を忘れずに、思いっきり走り出して欲しい、と強く感じました。

塾長



posted by 塾長 at 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。