2016年11月07日

なんとも言えない空気

IBUKI(中2)

 今日は体験生のエマが来たので散歩に行った。今回の課題はEMAに散歩中に取材することだった。
 外に出て最初に熊野神社に行った。熊野神社では僕はジョウタロウと真面目な事を話していた。次に坂の上にある「ラ・ビータ」という観光地に行った。そこでもジョウタロウと真面目に話し合っていた。だが少しずつエマに取材する事を考え始めた。
 そしてローソンについて少し飴やお菓子を買おうとして飲み物の所にあったお茶の内容量をジョウタロウに質問した。その間、かなり取材内容を考えていたがなかなか良い質問が思い浮かばなくて、気付くと教室の階段下にいた。
 その時、頭にパッと浮かんだのが天気だったので、僕は
「晴れと雨どっちが好き?」
 と聞いた。何を言っているのか自分でも分からなかったが
「どっちでも。」
 と言われたのでなんとも言えない空気になってしまった。




 この日の課題は二つありました。ひとつは体験で参加してくれているエマさんに何か質問をして答えを聞き出す事。これは新しい人が来ると毎回やることで、体験の人と交流しつつ、進んで質問するなどして取材力をつける練習です。もうひとつは、作文を書く際に予め結論を決めて書く事。どうしても書きながら結論を考えると、途中で言いたい事がぶれる場合が多いので、今回は作文の結末をはっきりと先に決めてから書き始めてもらいました。

 さて、初めて授業に参加してくれた人に質問すること、つまり初対面の人に対して自分から声をかけて質問するというのは、なかなか大変です。このような場合はいつも、短い散歩の間、生徒達は何を聞くべきか考えたり、話しかけるタイミングをさぐったりで、そわそわします。ですから何とか絞り出した質問がトンチンカンな問いになってしまうことはよくあるのです。そんな雰囲気が、別の友達とばかり話したり、お茶の内容量を尋ねるたりするちょっと不自然な行動を通して書かれています。イブキ君はこうした様子を書きつつ、ついに体験生に質問することができた場面を結論で書こうと試みてくれました。
 イブキ君は日頃から書くスピードが速く、書く量が多い人です。その分、結論がぼやけることもあるのですが、今回は決めた通りの結末を最後に置いて、しかも何とも言えないあの場の空気を書いてくれました。今回の作文は短いものですが、進化の兆しが見えた作文でした。

塾長

posted by 塾長 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。