2018年02月08日

ぼくはめずらしい

REO(小6)

 こんにちは、ぼくは何の花か分からないつぼみだ。ぼくは木さんの根っこから栄養を分け与えてもらっている。
 今この時期につぼみができるのはめずらしい。だからぼくはめずらしい。めずらしいから咲いたらきれいな花になるに違いない。
 そう思っていたら枝が急にゆれ始めた。
「わぁ〜!やめろ〜!!」
 と言った。ゆらしていたのはメガネをかけている小さな人間だった。
「やめろ!ぼくはめずらしいんだぞ!」
 と言った瞬間ゆれがおさまった。そして小さな人間も去っていった。



 毎日寒い日が続いていますが暦の上では立春を過ぎてもう春。ちょっと寒いのを我慢しながら「春のきざし」を探す散歩をしてみました。
 散歩中、僕らは緑道の木の枝の先につく、膨らみ始めた蕾を見たのですが、REO君はそのつぼみの気持ちになってこの作文を書いてくれたようです。
 自分を「ちょっとめずらしい」存在として自慢げに語る蕾が可愛らしく、また、皆と同じであることでなく、めずらしいということに価値を見出しているところに面白みを感じました。
 ところで木を揺らす少年はREO君本人です。木の枝の先から自分を見下ろすような視点を使って書かれた作文は、可愛いながらも、工夫を感じる高度なもので、ちょっとめずらしい作文でした。

塾長

posted by 塾長 at 11:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。