2018年11月24日

僕にとって美しいものとは

KOTARO.M(中3)

 僕は、外を歩きながら今日のテーマ「美しいもの」を探していた。しかし僕は美しいと感じたことがほとんどないのだ。だから今回のテーマは僕にとってものすごく難しいことなのだ。

 美しいものとは何だろうと考えながら歩いていた。美しいものがどれなのかは見たら分かるが、その美しいものを見て大人みたいには感動できないのだ。感動をしていないということはまだ自分の人生の中で本当に美しいものと出会ったことがないのだと思う。それかまだ長く生きていないからだ。なぜ歳をとると美しく感じるかは、僕が大きくなってから分かることだから今知る必要はないと思う。このように僕は美しいからといって感動するというわけではないのだ。

 こんなことを考えながら歩いていたが、美しいものをまだ見つけられていなかった。僕は今までの人生で一番美しかったものとは何だろうと必死に思い出そうとしていた。すると、頭の中で一つだけ見つけることができた。それは坂本龍一というピアニストだ。僕はこの人の曲を聴いた時、心が落ち着き美しいと感じた記憶があった。坂本龍一の作る美しい音楽は世界でも感動を与えているのだ。僕も美しいものを作り上げ人々に感動を与えたいと思った。




「あなたにとって美しいものとは何ですか」というテーマについて考えながら、クリスマス前のキラキラした自由が丘の街を歩きました。

記憶の中まで探してようやく見つけた美しいものは、目に見えない形のないものだったということに、少し感動してしまいました。文中でKOTARO君は美しいものに感動することはないと書いていますが、坂本龍一さんの音楽の中に美しさを感じたなんて、むしろ感受性が豊かなのだと思います。どちらかといえば、美しいと感じる基準が高く、ちょっとキラキラしているくらいではKOTARO君のお眼鏡にかなわないということなのかもしれません。
KOTARO君は美しさを感じた時、「心が落ち着き美しいと感じた」と書いています。そういう心の動きこそがKOTARO君にとっての「美しい」なのでしょう。まさに感動できている状態だと思いますが、それを実感するのは、確かにもっと大人になってからかもしれませんね。
難しいと感じながらも、テーマと向き合い、自分と向き合うことで答えを見つけてくれた今回のKOTARO君の作文は、僕にはとても美しいものに感じられました。

塾長




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2018年11月16日

野菜スープ

Chiaki(小6)

 今日の夜ご飯は野菜スープ。どんな味かな?私達は北軽井沢にキャンプにきているのでとても簡単な料理だ。でも、とってもおいしいスープができると思う。なぜなら、野菜スープの中に入っている鳥肉を炭で焼いているからだ。ふつうのお肉でも、炭で焼くとすごくおいしく感じる。だから私はキャンプが大好き。今日の花(犬)のご飯はスペシャルだから花も楽しみにしていると思う。

 いよいよ夜ご飯。ママがおなべのふたを開けると、トマトの匂いがしてきた。するとパパが、
「はずれた〜。」
 と言った。
「「えっ?何が?」」
 とママと私が声をそろえて言う。パパはスープの味が塩だと思っていたみたいだ。ママがよそってくれたスープを見ると、本当に野菜しか見えない。一口食べてみると…。
「おいしい〜。」
 野菜のだしが出ていてとってもおいしい。花もスペシャルディナーをおいしそうに食べている。横を見ると、パパがすごい勢いでスープを口に運んでいる。私もおかわりがなくならないうちにと思って食べ始めた。みんなすごい勢いで食べたので、スープはあっという間に無くなってしまった。
 最後はデザートにマシュマロを焼いた。暖炉の火がちょうどいい具合だったので、マシュマロがこんがりきつね色に焼けた。こげていないのに、中までとろとろでほっぺたがとけていくように感じた。

 今日は、この一週間で最高の夜ご飯だ。こういう夜ご飯がこれからたくさんあるといいなと思った。




家族との食事シーンを、自分以外の家族の描写を含めて書くと言う課題に対して書いてくれた作文です。日頃は宿題は出さないのですが、欠席の週に何か家庭で書ける課題をと言うことでお願いしました。

まず野菜スープが美味しい理由を「肉を炭で焼いているから」と具体的に書いているのが効果的です。ただ美味しいと書かれるより説得力がありますし、読みながら味を想像してしまいました。こうなれば読者が作文に書かれた世界に入っていくのは簡単なことです。野菜スープの味を予想したり、すごい勢いでスープを口に運んだりと、心から食事を楽しんでいるお父さんの様子を読んでいるだけで、ご家族の仲の良い雰囲気が十分に伝わってきます。お母さんの野菜スープ同様に原稿用紙二枚の中に旨味がたっぷり詰まった素敵な作文で、読んでいて幸せな気分になれました。

塾長


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プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。