2016年02月13日

冬のロッククライミング

JION(小5)

 「あーあー手が凍って痛い。」
 あと少しで一番上に行ける。足を次の石につけて、曲げて、さらにのばすと体が上がった。やっと最後の石をにぎることができた。
 そこで、ぼくはすぐに
「おねがいします。」
 と係員の人に言った。係員の人は、ぼくの体を支えるためにロープを引いてくれた。ぼくは、かべを手で押してはなれた。すると、ぼくの体が、ふわっと浮いた。ぼくの体は少しずつ下りていった。両足できれいに着地することができた。そうすると、ぼくの体は地面に着いたので安定した。

 今日、ぼくは、ロッククライミングをしに来ている。これから登るのは、斜面が初めから自分の方にかたむいているかべだ。二回目の方がむずかしそう。
 「よし。」
 と気合を入れて、手を石にかけた。最初は自分の方に、かべがかたむいているので、頭を後ろに下げて、手を上げて、足を上げてを繰り返す。そうすると、バランスが取れる。ちょっとずつ上に上がっていった。しばらくすると、かべが地面に対してまっすぐになってきた。けれども、石の数が少なくなった。石の数が少ないから、登りにくくなった。
「あーむずかしくなった。」
 ぼくは、一人でつぶやいた。つかまる所が少ないので、ぼくは、すぐ上の石に乗り移って移動した。なぜかというと、石の数が少なくて止まる場所がなくて、石を手でにぎっていると、つかれてしまうからだ。体力を失うと、落下してしまう。

 それから最後の難所だ。最後は、最初の方で体力を使っているので、体中痛くて、とてもやりにくかった。石を早く登っていくと、頂上についた。
 最後まで行けてとてもうれしかった。達成感があった。
 下りて、見上げると、かべが小さく見えた。




 まだ作文を初めてから日が浅いJION君にとって、教室以外のことをじっくり書くのはこれが初めてでした。
 色々と状況説明をしたくなるところを、あえて「あーあー手が凍って痛い。」という独り言から始めてみたのは良かったですね。そこからは読む人の多くにとって、あまり馴染みのないロッククリミングが題材とあって、どこまで説明を入れるべきかというむずかしさのある中、記憶をたどりながら丁寧に書いてくれました。最後の一文、『下りて、見上げると、かべが小さく見えた。』は、物理的にも精神的にもかべを一つ乗り越えた時の心境を見事に捉えた一文でした。この一文が書けただけで、今回の作文を書いてもらって良かった思えるほどの素晴らしい一文でした。

塾長

posted by 塾長 at 12:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
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プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。