2017年12月26日

サンタの贈り物

OTO(中2)、RISA(小6)、KOTARO.I(高1)、YUKI(中2)

(起)
 「シャンシャン、シャンシャン。」
 静かな夜に鈴の音が響いた。ぼくは、ベッドの中で鈴の音に耳を傾ける。
「サンタだ。」
 ぼくは飛び起きてカーテンを開けて窓から外をのぞく。
 
(承)
 窓の前を何かが
「サッ。」
と通り過ぎた。
「今の何だ?」
 ぼくは、不思議に思った。さっき通り過ぎたものは、鳥よりも大きかったからだ。
「もしかして、本当にサンタが?
 
(転)
 ぼくはすぐにパジャマを着替えて外に出た。そして、何か通り過ぎた方向に走っていった。しばらく走っていると、空中でそりが浮いていることに気が付いた。そりの上に誰かが乗っていた。とっさにぼくは
「サンタだ。」
と口に出して言った。夢中になって追いかけていると、そりのスピードがあがって、サンタのそりを見失ってしまった。辺りを見ると知らない所にいた。ぼくは迷子になってしまった。
 
(結)
 何分泣いたか分からない。いつの間にか、雪が降っていた。身体の芯から冷えてくる。
「シャンシャンシャン。」
 音を出しながら何かが近づいてくる。その音はだんだんと大きくてなっていった。
「シャンシャンシャンシャン・・・。」
 顔を上げるとそこには大きなそりとそれに乗った人がいた。その人は
「大丈夫かい?」
 と、やさしく声をかけてくれた。サンタだ。
 サンタさんは、ぼくをそりに乗せて毛布をかけてくれた。とても暖かい。少しの間そのままでいると、サンタさんが、ぼくの家がどこにあるか聞いてきた。ぼくがそれに答えるとそりが動き出した。どんどん速度が上がっていき、あっという間に家に着いてしまった。そりを降りるとサンタさんが
「追ってきたんだね。寒かっただろう。おわびにこの鈴をあげるよ。」
 その鈴はとてもいい音がした。いつまでも聞いていられるようだった。それを渡したらサンタはそりに戻った。またね、と言って手を振りながら空に消えていった。
 気付くとベッドの上にいた。横を見ると大きなプレゼントがあった。ぼくの欲しい物だと思った。その上に小さな箱が置かれていた。その中には夜もらった鈴が入っていた。同じ音がする。窓を開けると雪が積もっていた。鈴を小さなツリーにかけて1階に下りた。風が吹いて鈴がシャン、といい音で鳴った。




物語の冒頭で書かれた鈴の音が最後の場面で大切に使われたことで、物語の雰囲気が実に統一感のあるものになりました。また、短い物語の中にも、サンタを追う→迷子→救出、という具合に分かりやすい展開があり、それだけにハッピーエンドが強調されました。好奇心溢れる少年とサンタの心のふれあいを中心に描かれたリレー作文は、クリスマスシーズンにぴったりな心優しい素敵な物語となりました。

※リレー作文は、4人の生徒が起承転結のそれぞれのパートを受け持ち、即興で物語をつないでいきます。今回それぞれのパートに与えられた時間は5分から15分程度でした。

塾長

posted by 塾長 at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
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プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。