2018年01月10日

溢れかえった

KOTA(中2)

 「バンッ。」
 懐かしいボールの音が聞こえる。今日は体育でバレーボールをしている。僕は病気で見学しているがバレー部なのだ。
 もちろんバレー部も休んでいる。そのためボールの音はとても懐かしい。

 友達に教えてと言われたので仕方なくボールに触った。
 ボールに触ればまたバレーボールをやりたくなると思ったが、ボールを触っても何も思わなかった。
 その時に僕はもうバレーボールはやりきったんだと自分の中で理解が出来た。

 僕はその日一日考え、部活をやめる決心をした。
 決心をした時に部活の思い出が蘇り、僕の心は楽しかったことや、辛かったことなどの部活の思い出で溢れかえった。




 2017年の自分の5大ニュースをあげて、その1位の出来事について短く書くという課題でした。

 原稿用紙にすれば、ほぼ1枚分の短い作文ですが、KOTA君にとっての大きい決断をした瞬間が含まれている文章には、切なさが詰まっています。中学生時代は出会いや得るものが多いですが、一方では、大切なものを手放す経験もしているのですね。読んでいて、少年時代というのは悲しみや寂しさすらシンプルでピュアで、その思い出が楽しいものでなくても美しく見えることがあるのだなぁと感じました。大人が忘れてしまっただろう少年時代の感覚を思い出させてくれる佳作でした。

塾長

posted by 塾長 at 12:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
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プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。