2021年04月30日

YUYA(中2)

「響」というのは一体なんなのか。
 ネットで調べてみると、「音や振動が遠くまで伝わり及ぶ。」という意味だった。「響」はかなり万能な言葉だと思う。名前にも使われ、ウイスキー、歌、映画色々なものに使われている。
 だが、自分的に一番誰でも聞いたことがあるようなのは、やはり「心に響く」だと思う。「心に響く歌」とか「心に響く名言」など、かなりの割合で使われていることを知った。だけど意味がよく分からない。なぜなら「響く」は「音や振動が遠くまで伝わり及ぶ」という意味だからだ。「心に響く」は音や振動が心に伝わるという表現が本当の意味とは違うと感じていた。でも、「遠くまで」という言葉を聞いて、見方が変わった。僕は「遠くまで」と「奥深くまで」が意味的に近い気がして、いろいろ考えた。そして、「心の奥深くに眠る本当の気持ちを呼び起こす」というのが本当の意味だと考えた。また、心に響く○○で感動して涙を流す人もいる。このことから、心に響くとは人間の本当の感情を呼び起こすという大切な役目を持っているものだと感じた。




「響く」あるいは「響き」という言葉から受ける印象について自由に書く、という課題に対して書かれた作文です。YUYA君は「心に響く」という表現の意味について考えてくれました。

 まずは「心に響く」の意味に疑問を持ったところが凄いと思います。大体はそこにひっかかることもなく、受け入れてしまうものです。さらに、「遠くまで」と「奥深くまで」を結びつけて行くあたりは、自分の考えた言葉で書いているなぁと感心しました。YUYA君の中で生まれた疑問が新たな発想で解決へ向けて小さくジャンプした瞬間を感じます。ちょっとした事件の推理が進んでいく段階を見せられているようで、楽しくもあり、同時にこちらも考えさせられもしました。導き出した「心の奥深くに眠る本当の気持ちを呼び起こす」という考えも、そのまま辞書に掲載して欲しいくらい簡潔で分かりやすいもので、初めて読んだ時には思わず「ほぉっ。」と声を出してしまいました。
 分からないことがある時に、なんでもネットで調べられるようになったのはとても便利なことですが、そこから一歩踏み込んで自分で考えるという態度が垣間見えた今回の作文は、僕の心にとても心地よく響きました。

塾長



posted by 塾長 at 07:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 作文紹介
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188627044
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
名前:塾長
自由が丘で作文教室を運営。
小学生から高校生まで広い年齢層の子供たちとともに、書かされるのではなく、書きたくなる作文を目指して活動中。